Winnyで漫画アップロード者逮捕…出版社はWinnyを逆利用できないか?

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/18/news073.html

と。いうことです。


最近、中国を中心に著作権違反の話題が出まくってますが、国内で著作権侵害といえば一番にあがってくるWinnyです。
今回の逮捕も、ニュースの内容的に、相変わらずの見せしめ的な逮捕の様です。
Winnyのノード数は40万とも50万ともいわれていますが、これだけのノード数を誇るP2Pネットワークで、かつ、逮捕者が出るということは相当な数のノードが漫画関係のクラスタを持つと思われます。これを撲滅するのは相当大変なことと思われます。……撲滅できないものなら撲滅しなければいいんだよ!
というわけで、著作者サイドが逆にWinnyを利用して売り上げを伸ばす方法が無いか考えてみました。(今回は漫画本)

Winnyを広告塔として逆利用してみる。

私がWinnyネットワークにつないでいた頃には既に蔓延していたので、現在もきっとそうなのでしょう。
Winnyネットワークには、著作物と同じ名称、同じサイズで、グロ画像やウィルスなどを梱包した模造品が大量に出回っています。これと同じ要領で、著作者は大量の体験版をWinnyノードにアップロードしてみてはどうでしょう?当然、ダウンロード対象外フィルタに登録されてもいいように、複数のハッシュでアップロードします。ハッシュの仕組みはWinnyの作者である金子氏の著作に出ているので、ハッシュをかえること事態はそう難しいことではありません。
それと同時に、自社のコミックが片っ端からダウンロードされるように設定したWinnyやShareを起動します。
アップロードフォルダに設定してある体験版ファイルを、ダウンロードされたファイルの名称でコピーする様に設定しておきます。(この程度のスクリプトなら30分かからず作れるでしょ)Winnyのシステムは、参照量の多いファイルほどダウンロードされやすい作りになっています。Winnyからダウンロードされてくるファイルは基本的に参照量が多いファイルといます。ハッシュやトリップが違っても、同じ名称を持つファイルはかなり参照されやすくなるはずです。
ここで大事なのは、より多くの人に体験版がダウンロードされるように工夫するということ。

Winnyを広告塔にする
著作物を違法ダウンロードしようとする人々に、さわりだけをダウンロードさせ、「全部読みたい」という気持ちを引き出させるのが目的です。ピンポイントダウンロードしている人はもともと興味を持っているでしょうが、漫画を片っ端からダウンロードしている人達に、該当の漫画を知っている人を増やすことが目的。
とにかくたくさん流通させる
アップロード職人がアップロードするのと同名、同サイズのファイルを、複数のハッシュでアップロードします。アップロード職人の信憑性が上がればあがるほど、参照量は鰻登りに増えていくんじゃないかな?

ダウンロードさせるファイルの内容を工夫してみる

かなりの参照量が得られる様になったとして、それだけではダウンロード者たちにウザがられるだけで、著作者側にプラスは得られないと思います。上記の様な手間がかかってそれだけではやる意味ないでしょう。コミックスの売れ行きとは関係が無い。特に、即効で模造リストに入れられちゃったら意味がないですし。
ここで、もう一工夫。(架空請求とかワンクリ詐欺やってる人達も同じ様な工夫しているんだろうなあ…)
ダウンロードファイルの内容。
漫画の場合、ダウンロードファイルは、zip、lzh、rarで圧縮されていると思いますが、アーカイブの中のファイルの名称を職人が作るファイルと同じ名称にします。というか、流通しているページスキャナで自動に割り振られるファイル名称wそのままでも問題なかな。そして、これからが大事。表紙から最初の数十ページは、完全に本物と同じに見えること。
Winnyでファイルをダウンロードしている人達は、ダウンロードしたファイルを全部確認してる?そんなわけ無いと思います。ダウンロードしたアーカイブの中見て、細かく見る人でも最初の数ページしか確認してないんじゃないかな。多分。つまり、アーカイブの中のファイル一覧と、最初の数ページさえ本物であれば、模造リストに加えられる事は無いんじゃないかと思うわけです。時間がたってしまえば、Winnyのダウンロードフォルダ内のファイルと、ハッシュを火も付ける情報なんて無いので模造指定なんてもうできません。(たぶん)
で、著作物の単行本が複数巻出たら、第一巻くらいは丸ごと全部アップロードしてやってもいいんじゃないかと思います。というか、ここからが核心です。ここからは本物(?)のアップロード職人が作った第一巻をそのまま乗っ取ります。自分達が本当の著作者なんだから何の問題も無いはずです。アップロード職人がアップロードした第二巻以降のファイルをダウンロードし、表紙と最初の数ページ以外を第一巻と入れ替え、ダウンロードしたときと同じ名称でパッケージングしてアップロードします。表紙から第一話の途中までを第二巻(以降)とし、残りのページはすべて第一巻とします。

アップロードするファイルの概要
ファイルの名称とアーカイブ内のファイルリストを、アップロード職人が作ったものと同じになる様にする。表紙から第一話までを正しい内容とし、それ以外はファイルサイズが同じ別のファイルにする。
複数巻続く漫画
アップロード職人が作ったファイルをそのまま流用する。第一巻はアップロード職人の作ったファイルをそのまま流通させる。第二巻以降は表紙と第一話の途中までアップロード職人が作ったそのままを残りは第一巻のページをそのまま使用する。

オチ

この作戦がうまくいったとしたら、ほんの売れ行きは増えるかなあ……。
仮にうまくいったとしても、漫画喫茶の客が増えるだけとか、古本の売れ行きが増えるだけだと思うけども、これらは著作料が支払われる様になるとかなったとか聞いたんで、多少はマシなんではないかと。
ていうか、この作戦がそもそも机上の空論っぽい。

ていうか、これを真に受けた人がいたとして、試した結果、状況が悪化しても、当方は一切責任は負いかねますよ?