ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、異世界人、超能力者に私はなりたい。

昼休みにネット巡回していたら、職場で隣の席に座っているはがねのつるぎさんのコラムが更新されていた。
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/freeskill/
しかし、コラムを書いた当人が隣にいる状態で読むのはなんだかこっぱずかしいので家に帰ってから読む。


コラムを読んで、30過ぎて新しいの業界に移った時に、「どうせ総合スキルでは新卒からずっとやってる奴らには勝てるわけがないんだから、とにかくニッチなところに食い込んでやれ」とがんばっていた頃のことを思い出した。
コラムの内容には関係なく、自分が思い出した自分の考えを、自戒の為に書き記す。


技術的な点に限らず、思考方法もわざわざ人と違うことをやってきた。
私は昔から何かとマイナス思考だった。私らが就職活動する頃から今に到るまで、求められる人材というのはいつも、「ポジティブ」に人を引っ張っていける人材。おかげで新卒時の面接ではあまり芳しい結果を得られなかった。就職は出来たけども、面接ではマイナス思考のネガティブっぷりを隠すことに終始していた気がする。(まあ遥か昔のことなんで記憶に脚色はありそうだけど)
最初の会社に就職してから、考え方が変わってきた。自分からみてポジティブで人として上のランクなはずの人達は、私が普通にチェックしている不良の発生要因をいつも見逃しているのだ。彼らはポジティブだからトラブルが発生しないことを前提に行動している。でも私はネガティブだからトラブルを前提に考えているのだ。空が落ちてくることを恐れた王様は、空が落ちてきた時の対処を考えるものなのだ。ネガティブにはネガティブの利点がある。ネガティブな人間が無理やりポジティブ行動しても、はじめからポジティブな人間に勝てるわけないじゃん。じゃあ、私はネガティブでいこう!

ポジティブな人間だけで組織がなり行くものか。それに今の世の中、ポジティブシンキングを自称するただの考えなしが氾濫している。(私はこれをポジティブシンキングバカと呼んでいる)ネガティブな人間はネガティブのままポジティブな人間を出し抜いてやれ。ネガティブな人間は常に未来におびえている。つまりは先に起こりえるリスクを常に予見しているのだ。先には成功しかないと考えているバカ共を、世間で高評価を得にくいネガティブ人間がネガティブなまま出し抜いてやるのだ。ネガティブは未来予知能力者になるのだ。


閑話休題


この業界への転職時以降には、面接でもネガティブシンキングであることを前面にだした。
自分は人とは違うことを…同じ事は出来なくても、他のみんなが取りこぼすであろう事を予見し、対処することが出来るのだということを前面にだし、面接では常に高評価をもらってきた。
結局、就職サイトや就職セミナーで「こういう人物像が求められる」とかいってサンプルを出しているが、何のことはない。結局雇う側はサンプルどおりの人間なんて必要なかったんだ。
おかげさまでこの業界に入ってもうすぐ5年に達しようとしている。(学校時代をあわせると7年?)おかげさまでそれなりに良い評価をいただいている。でもなんだか最近危機感は無くなってないか?ネガティブシンキング危機感と焦燥感からうまれるのだ。私程度の人間は吐いて捨てるほどいる。まだまだ危機感が足りない。
お前は何ができるんだ?発生しうるマイナスを予見する事が出来る。
自信を持っていえる様、昔の自分を思い出そう。



ただまあ、自信を持っていえる様になると危機感ってなくなるよね。っていうか、この生き方はメンタル的に疲れるなあ…まあ、自分で選んだ道だから仕方ないけどね。



余談
IT業界では宇宙人、未来人、異世界人、超能力者にはなれなくても、魔法使いにはなれるのだ。ハッカーを越えた先の人達はウィザードと呼ばれるらしい。私もいつかウィザードに到れるだろうか。



>角川殿
驚愕まだですか?