高度13,100メートルのTotal Eclipse

仕事を休んで、「鹿児島南方上空・遊覧フライト」に参加してきました。
https://www.ana.co.jp/dom/promotion/tokara_tour/index.html
「太陽は見えない」と言う名目の遊覧飛行ツアーにも関わらず、フライと前の挨拶から、「黒い太陽見せてやる」オーラがムンムンしてました。


鹿児島空港を飛び立ったところから、いきなり雲の中。
運上に出てもやっぱり更に上にうす雲がかかっていました。
正直、かなり厳しいなーと思って窓の外を見ていると、三日月。
気のせいかと思ったら間違いなく欠けた太陽でした。薄雲がフィルターになって肉眼で見えた。その後雲の切れ間から見える太陽、アマゾンで買ったフィルター出動(ツアーのお土産にもフィルター入ってましたが)
遊覧飛行の都合上、窓から太陽が何度も見えなくなっては現れるのを繰り替えた後、気がつけば周囲の風景が変わっている…周辺の雲が砂嵐のような薄茶色とも紫ともつかない色に変わり、見上げると情報は黒い…というよりNASAの写真で見る宇宙空間のような風景。星が瞬く(金星?)深い紺と黒の間の様な色…と、前方から黒い太陽出現!!
それ自体はメディアでよく見るものだけども、異様な周りの風景と相俟って…なんともいえない…ほんとになんともいえない光景が目の前に展開している。なんか、泣きそう。


とりあえず、そんなこんなで、

  • 肉視部分日食
  • 部分日食(太陽の周りに虹ができるおまけ付き)
  • 皆既日食

を制覇してきました。ダイヤモンドリングだけは見れなかったんですが、席によっては見えた人もいるっぽいです。
それでも、それでも、どんなファンタジー映画でも見たことない光景が見られました。会社休んできた甲斐がありました。
最初は屋久島に行く予定でしたが、屋久島行きトッピーの予約が取れなくてかえってよかった。


なんにしても「真昼の夜間飛行号」機長・池田和夫氏およびスタッフのみなさんに敬意を。
通常の飛行機より高高度を飛ぶ予定より更に高高度を旋回しながら、ほとんど揺れを感じさせず、すばらしい光景をありがとう!



【参考】
http://www.ana-pr.jp/blog/event/comment.php?_id=645




今回の体験は、これまで「肉眼で見れれば言いや」と思っていた私の価値観を揺るがすには十分でした。
自分ではろくに写真取れないもんだから、きれいに取れた方から頂いたりなんかして。
でもやっぱり、自分で撮って見たい…という気持ちが強くなってくる。
そういえば、百武彗星の時も揺らいだんだけど、あれほどの感動はないと思ってたから…というか、買ったデジカメがダメダメだったんだ……。
とりあえず、フィルタ(太陽撮影用)と広角レンズ(彗星用)がつけられるの欲しいなあ…って言うと一眼レフか…でもあれでかいんだよなあ…。オリンパスのEP-1かなあ…。


帰ってきて驚いたのが、テレビに映ってるに皆既日食と自分が見た皆既日食が違う点。そのものはほぼ同じなんだけど、周りの風景がまったく違う。やはりここが高度13,100メートルによる差?