電子書籍あれこれ

ケータイ向け電子書籍販売サイト、ちょく読みをマイメニュー登録してみた。
ちょく読みには、他の電子書籍サイトと比較して、これは良いな〜〜〜。と思える点がいくつかある。

定期的な課金が無いこと
書籍をダウンロードする際に、その本の代金を払ってダウンロードするという、物を買う上でいたって当然なシンプルなシステムを採用している点。当たり前の話なんだけども、ケータイ市場でこういう当たり前なサイトはあまりない。
古い書籍を安い値段で
最近書店で手に入りにくくなった何年も前のライトのベルなんかを、低下よりかなり安い値段で販売している。

しかし、いい事ばかりではなくて、やっぱりあれれ?と思える場所がある。

バックアップができない
まだ、たぶん…というレベルなんだけど間違いはないだろう。専用のアプリ(ケータイ用文庫ビューワ)でダウンロードして、閲覧するのみ。ダウンロードしたxmdfファイルをケータイから他へ移せないだろうという点。
今ひとつ読みにくい
同じ文庫ビューワでも、Zaurusと比較するとやはり読みにくい。


電子書籍を扱う上で一番高い垣根となっているのは、やはり著作権保護の問題だろう。やはりコンピュータで取り扱う以上、コピーの問題は避けて通れない。でも実際はどうなんだろう?それほどコピー書籍が流布するものなんだろうか。音楽、映画業界などではかなり問題になっているようですが。


電子書籍が今ひとつ普及しない原因として私が考えているのが、「売り手」と「買い手」の意識のギャップである。

売り手
スペースを取らないので出先でも気軽に読める。何冊でも持ち歩ける書籍。
買い手
置き場所がなくて本が買えないので、電子化して省スペース化したい。

まあ、買い手側でも売り手と同じ需要もかなりあるのは理解している。実際私も、出張の際には新幹線で読むためにZaurusに本を何冊か詰め込んで出かけるし。

売り手は、電子書籍が既存の本と置き換わるものだと思っているのではないか?と思うことがある。だから、基本的に神の書籍と同額で販売している。しかし、買い手側は殆どの人が、紙の本のほうが良くて、もっと安ければ電子書籍でも我慢する。と考えているのではないだろうか。
私が良く友人と話するのが、

書籍>新書>文庫

という、書籍販売の流れがあるが、これにひとつ追加して、

書籍>新書>文庫>電子書籍

として、文庫より安い値段で売ればいいのに。と。
たとえば、文庫で600円で販売しているものがあるとする。そしてこの本が絶版となるタイミングで、「電子落ち(cf文庫落ち)」させて約半額でダウンロード販売をはじめる。どうせ絶版書籍は収入にもならない。すでに電子書籍販売サイトが運営中であれば、データを追加するだけで電子書籍販売に追加する事は容易だしたいしたコストも発生しないだろう。
そして、販売価格が安価であれば、海賊版やコピーの流通もかなり抑えられるのではないだろうか。新作を現在の流通価格で販売するから、コピーが蔓延するのではないだろうか?コピー版の流通がゼロになるとは言わないが、リスクはさほど高くないと思う。特に、絶版書籍が多いライトのベルではかなりの販売数が見込めるような気がする。まあ、新作の売れ行きはかなり落ちるかもしれないが。